シリコーンゴム新製品立ち上げ
おかげさまで4月と5月は新製品の立ち上げが3点あります。今回ご紹介するのは水筒の内側に使用される特殊な形状のシリコーンゴムのパッキンです。
ゴムの型物製品は何と言っても金型が命!金型の検収、初物検査、表面処理等すべての工程を各サプライヤー様のもとで自身の目で見るようにしています。
手間も人件費もかかりますが、後々に問題が起こった場合に修正に走り回る労力とは比べればたいしたことはありません。弊社もサプライヤー様もお互いに納得したうえで次のステップに進みたいのです。
今回はチャチュンサオ県にあるテイクロ様にお伺いしてきました。表面処理のエキスパートとして業界でも最先端の技術と検証能力を持ち、各車メーカーとの直取引を長く続けています。
通常のサンドブラストではなく、バリ溝の部分を傷めない特殊なメディアでのブラストにチャレンジしました。
ブラスト具合を拡大鏡で確認。マシニングセンターによる若干のカエリが除去され、よりシャープなバリ溝に仕上がっていました。さすがテイクロ様!
金型を見てからわずか5分程度の社内検証で、弊社の要望を見事に実現していただきました。中村社長の熟練の技術には脱帽です。
[お客様の図面⇒平岡タイランド様での金型作成⇒テイクロ様での表面処理]とバトンはつながり、弊社RIKENまでたどり着きました。ここから先はゴム成型メーカーの腕の見せ所です。
工場で準備していたスタッフにより、到着した金型はすぐにプレス機に取り付けられます。ここまでの工程をミスなく乗り越え、初物(T.1)を一日でも早く届けることが、第一のミッションです。
試作の出来はすこぶる良好、いつもながら餅屋の餅はさすがです。今回のT.1はしっかりこなすことができましたが、この先のT.2や量産開始に向けて、さらなる流動の解析などRIKEN社内でまだまだ改善できる部分があります。
お客様に満足していただいたのちも、品質の安定・事故の未然防止・材料の無駄削減等さまざまな課題があります。三方良しを実現する真の完成形に、残された期間でどれだけ近づけられるかが勝負です。
このページを書いた人
RIKENTECHNOLOGY(THAILAND)CO.,LTD.
General Manager Mr. Sawase
HPのKAIZEN活動に毎日邁進するゴムメーカーの管理者
ご連絡先:092-250-0166 (タイ国内から)